Disperazione(やけくそ)


    5 


5.+ルキーノ


「いやぁ、お前達の様子を見に行ったジュリオがなかなか帰って来ないとベルナルドが心配しててな。どうしたのかと思って来たんだが・・・・。それにしてもこんなイイことやってただなんて、な♪」

「ぁ・・・・・ああ・・・・・っ」

な♪の所でゴリッと奥に挿れられ艶やかな声を上げる。
だって仕方ないよ。気持ちイイんだから。
コイツ凄ぇ。女にモテルってのも分かる気がする。
あ、ヤバ・・・、ゴリゴリ・・・・・、ってまただ・・・。

「んんっ・・・・!は・・・・・ぁ・・・・・っ・・・!」

今、こうして俺に嬌声を上げさせているのは、ルキーノだ。




ズカズカと部屋に入ったルキーノは、挿入寸前のイヴァンに、「俺に先にヤらせろ」と、上から目線で言い放ち、その理不尽な要求を当然ながらイヴァンは拒んだ。

「冗談じゃねえ!次は俺の番だって決まってんだよ!後から来て何ふざけた事言ってやがる。ヤりたきゃ俺の後ろに並んで待ってろ!」

俺の意思ってやつはどこへ行っちまったのかよくわからねえけど、イヴァンの気持は何となく分かる。
ジュリオに続き、ルキーノにも邪魔されるなんて思ってもみなかっただろうから。
しかし上位者には絶対服従。
ファミリーの掟を出されては、イヴァンもそれ以上逆らえない。

「畜生、また先越されるのかよ!」

不満垂れ流しのイヴァンを押し退け、ルキーノはのうのうとベストポジションについたのだ。





「おい、ところで、なんでコイツは縛られてるんだ?」

ジッパーを下げながらルキーノが誰とはなしに聞いた。

「そ、それは・・・」

答えに詰まるイヴァンの代わりにジュリオが答える。

「・・・ああ、これは・・・・・、ジャンさんの・・・・・希望で・・・・・」

OH!神よ。
穴があったら全身ズッポリ入りてえ!そんな心境だった。
ルキーノにまで俺が変態さんだと思われちまうなんて。
違うと言えない自分が情けない。

「希望?こいつのか?・・・・・・へぇ、そんな趣味があったとはね・・・」

ニヤリ。ルキーノが口の端を上げて笑った。

「おっと、クスリも使ってんのか?」

トロンとした俺の眼に気付いたルキーノがジュリオに問う。

「ええ、ごく弱いもので、痛み止めも・・・、兼ねてます・・・・・・。さっき、少し・・・・裂けて・・・・・・しまったので・・・・・・」
「そうか」

・・・・・・じゃ、少し手加減してやらねえとな・・・・
ルキーノはそんなコトをブツブツ呟いていた。がっ!
ルキーノが前を寛げた取り出したブツを見て、俺は目を瞠った。

うお!な、なんだ?

・・・・・・・デカイ・・・・・・・

イヴァンよりもジュリオよりも・・・・・・デカイ気が・・・・するのは、
気のせいじゃない。
なんたってルキーノはガタイがいい。持ってるブツだって半端じゃないだろうと予測はしていたが、それんしてもまだ完全に勃ちきってないのにあのデカさって一体なに?

つうか、入るのか?いや、入らねえよな、いくらなんでも。
ジュリオにタップリ慣らされたとはいえ、あれは無理だ。
無理無理無理!今度こそ裂けまくる!

情けねえ話だけど体が竦んだ。

「なんで身体固くしてんだ?ん?」

ニヤニヤ笑いのルキーノが、自分のブツを軽く扱きながら言った。

驚いてんだよ。滅多にお目にかからない凄いブツにな。とは悔しいから、尻が裂けても黙ってるけど。

「よし、そろそろいいか」

ルキーノが俺の足を担ぎ上げ、その凶悪にデカイブツを、グイと押し当てた。

来る!衝撃が!俺は思わず身構えた。が・・・・・・。

「っく・・・・あ・・・・・・れ?」

圧迫感はあったけれど、思ったより少なかった衝撃にまず驚いた。

「ふう、全部入ったぜ」

あれ?おかしいな。裂けると思っていたくらいデカかったのに。
あれは俺の目の錯覚で、実はあまりデカくなかったのか?
それとも俺の穴、もしかしてもうガバガバ?なんて思っていたらだ!

ずっぽり中まで入った途端。

「や、ぁ・・・・・なんだ・・・・・あ、っ・・・・・くっ・・・・・・」

内側の圧迫感が強くなった。

何だこれ!?

「どうだ?驚いたか?」

目の前にはフフンと笑う不敵な顔。

「す、げえ・・・・、な・・・に・・・?・・・ぁ・・・・ん、もし・・・・・かして・・・・・・?」
「そ、中ででっかくしたんだよ」

挿れてから中でデカクするスーパーテクニック。うひょ〜、ルキーノ、さすがだぜ。
俺の身体に負担を掛けないように気を遣ってくれてアリガトな。
少しだけ馴染むのを待ってから、ルキーノが動き出した。

「・・・・・っ、ふ・・・ん・・・・・・・あ・・・・・、すご・・・・・・」

張り出したカリのところで前立腺を刺激され俺は堪らず嬌声を上げた。
俺の乳首を舐め回し、舌で転がしたりキツク吸ったりしてジュリオも俺を追い上げる。

「・・・・・・つ、あ・・・・・・・・・や・・・・ぁ・・・・・・・」

俺が声を上げる度、チンコの先からカウパーが溢れ出る。

「畜生、もう我慢できねえ!コイツの口、使わせてもらうぜ」

途中イヴァンが怒鳴りながらその滾ったブツを俺の口に捻じ込もうとした。
飛びそうになる意識の中で、参ったな、フェラされるのは良いんだが、俺は得意じゃねえんだよ。
つうか、野郎のブツなんざこの可愛いお口に含んだことねえし。
なんて思っていたら、

「おい、待て。それはダメだ」

ルキーノが腰を動かしながら不機嫌そうにイヴァンを制した。

「何でだよ!」

イヴァンが唸る。
次から次へと来る乱入者と上位特権によって、自分の順番ははどんどん後ろに下がっちまった上に、やりたい事もやらせてもらえない。イヴァンの苛立ちは最高潮だ。

まさかとは思うが、これでベルナルドがこの部屋に来た日にゃ、コイツは狂ったように暴れるだろう。

「何でってよ・・・・・、口塞いだらコイツのイイ声、聞こえなくなっちまうだろ?」
「はあぁ?理由はそれだけか?」
「ああ、他に何があるって言うんだ?俺はな、コイツの啼き声聞きてえんだ。邪魔するなよ。イきたきゃそっちの隅で手コキでもしてろ」

あーあ、かわいそうに・・・・・・・・・・
ルキーノの物言いに、イヴァンが唇を噛み締めたのが視界の端に見えた。