永遠のウソツキ
広々とした丘の向こうに広がっているのは 澄み切った高い空 秋の風が心地よく吹き抜ける 「お前、いい季節に生まれたんだな」 彼はジャン・カルロに話し掛けた 自分が生まれたのは小雪舞う寒い日で おまけにクリスマスの2日前ときている 小さい頃はバースデイとクリスマスのプレゼントがいつも一緒にされていたのだと彼がぼやくと ジャン・カルロが小さく笑ったような気がして 彼も静かに微笑んだ next→