my sweet honey













あー、いたいた、明日叶ちーん
探してたんだよ
ね、ね、見て見てー、ボクね、クリスマスケーキ作ったんだ
ほら、
すっごく可愛くデコれてるでしょ?

『うわぁ、ヒロ、すごいな』

ふふーん、明日叶ちん、もっと褒めて褒めてー
あ、ちなみに、この上に乗ってるサンタさんもボクが作ったんだよ

『ヒロはやっぱり器用だよな。それに可愛いだけじゃなくて本当に美味しそうだよ、このケーキ』

でしょ?でしょ?
実はボクも自信作だったりするんだよねー
ねぇ、これからボクの部屋で一緒に食べない?
美味しい紅茶もあるんだ〜

『あ、え・・・っと・・・』

・・・・・・あれ?
なんか用事でもあるの?

『う、うん、これからちょっと人に会う約束があるんだ』

えーーー、・・・・そうなんだ・・・・

『ごめんな、ヒロ・・・』

ボク、明日叶ちんと食べるの、めっちゃ楽しみに作ったのに
残念だなぁ・・・

『・・・・・・・・・・』

あー、ごめん、そんな顔しないで。急に誘ったボクが悪いんだからさ

『ヒロが悪いわけじゃ・・・・』

ううん、悪いのはボクだよ・・・明日叶ちんの都合も考えないでうかれまくっちゃってさ・・・・・

『ヒロ・・・・・・』

残念だけど仕方ないよね・・・・・・
忙しいのに呼び止めちゃったりしてホントごめんね・・・・
・・・・・・・はぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『・・・えっと・・・・・少しだけだったら・・・・・・・・・・』

え?

『あんまり時間ないけど、少しだけなら大丈夫だ』

え!?ホント?
ボクと一緒に食べてくれるの?

『うん』

やったー!やっぱ明日叶ちんてば、やっさしーいよねー

『別に優しくなんて・・・・、俺もヒロが作ったケーキ、食べたいって思ったし』

ありがと、明日叶ちん
じゃ、早くボクの部屋に行こ♪

『うん』




はい、ケーキ、それと紅茶

『ありがとう』

このサンタさん、明日叶ちんにあげるね

『いいのか?』

いいに決まってるじゃん
ね、ね、それより早く食べてみて

『うん、いただきます・・・・・・、うわ、美味しい・・・、ヒロ、これ本当に美味しいよ』

美味しい?ふふ、明日叶ちんにそう言って貰うと嬉しいな、一生懸命作った甲斐があったよ
紅茶も美味しいから飲んでね

『うん、・・・・・・・・・あ、本当だ。これスッキリしていて美味しい・・・』

でしょ?美味しいっしょ?
クリスマスに、明日叶ちんと飲もうってお取り寄せしたの

『そうなんだ・・・・、うん、すごく美味しいよ』

そういえばさ、明日叶ちん、これから誰と会うの?

『・・・え・・・・?誰って・・・・』

グリフの誰か?

『えっと・・・その・・・』

これから待ち合わせってことはー、その人とクリスマスイヴを一緒に過ごすってことだよね?
いいなぁ、明日叶ちんと一緒に過ごせるなんて

『そ、そんな・・・・』

あ、そういえばクリスマスイヴって藤ヶ谷さんの誕生日なんだってさ
明日叶ちん知ってた?

『え?ああ・・・うん・・・』

だよね、幼馴染だもんね、知ってて当たり前か
ていうかさ、明日叶ちんって最近藤ヶ谷さんとすっごく仲いいよね?
もしかしてー
これから会うのって藤ヶ谷さん?
もしかして付き合っちゃったりなんかしてるわけ?

『!・・・ヒ、ヒロ・・・・!』

やだなー、明日叶ちん、なに焦ってんの?ごめん、ごめん、冗談だよ
だってありえないっしょ?

『・・・え・・・?』

藤ヶ谷さんて無口でいつもおっかない顔してるし、何考えてるか判らないし

『そ、そうか・・・?』

一緒にいて楽しいタイプじゃないよねー?明日叶ちんもそう思わない??

『そ、それはそうかもしれないけど・・・・・、でも慧には慧の良いところがあるし、それにああ見えて結構優しいし・・・』

ちょっ、明日ちん、どうしたのさ?そんなにムキになっちゃって

『ムキになんか・・・・・・』

そっか・・・・・・・
やっぱり藤ヶ谷さんと付き合ってるって噂、本当だったんだ

『そ、それは・・・・』

へえ・・・、否定、しないんだ
これから二人だけで、藤ヶ谷さんの誕生日をお祝いするわけ?
でもって、プレゼントは俺だよwwみたいな感じ?

『・・・ヒ、ヒロ・・・・・・・・・・・』

あーあ、真っ赤になっちゃって
もしかして図星だった?
ふぅん、意外と積極的なんだね、明日叶ちんってば・・・・

『だ、だからそんなんじゃ・・・・』

ま、 別にいいけどねー
今夜明日叶ちんはボクのものなんだし

『・・・え?い、今何て・・・・・?』

んーん、なんでもなーい
明日叶ちんからかうと面白いなーってね・・・
あ、紅茶のお代わりいる?

『いや、もういいよ、俺そろそ・・・・・・・・・っ・・・・・・』

え?もう行っちゃうの?
あれ?明日叶ちん、どうしたの?急にしゃがみこんじゃって・・・、大丈夫?

『か、身体が・・・・・・』

身体が・・・・どうかしたの?






もしかして、うまく動かないとか?

『・・・・・ぅ・・・・ヒ・・・・・ロ・・・・・・』

あー、よかったー、ようやく効いてきたみたい


『ヒ・・・・ロ・・・・・?』


ごめんね、明日叶ちん
でも、こうでもしなきゃ
明日叶ちんってば
藤ヶ谷さんのところに行っちゃうでしょ?
ぎりぎり間に合って良かったよー
ボクねー、クリスマスはぜーったい明日叶ちんと一緒に過ごしたかったんだ
絶対藤ヶ谷さんより明日叶ちんのこと
気持ちよくしてあげられると思うんだよねー
ふふ・・・
今夜は藤ヶ谷さんじゃなくて、ボクが明日叶ちん・・・・・
じゃなくて

明日叶を

一晩中愛してあげるからね


にしてもおっかしいなぁ
慧誕書いていたはずなのに、何故か黒ヒロになってしまったよぅ


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