Holy night

















明の細い肩を抱きながら、クリスマスのイルミネーションが眩しい煌びやかな道を抜け路地に入る。
一本向こうは華やかな表通りなのに対し、そこは薄暗い街灯がポツンと佇むだけの場所。
俺と明が卑猥なショーを繰り広げる路地裏だ。


自分の痴態を見られる事に快感を覚えた明。
そんな明の姿を見るために、この場所に集まる観客は決して少なくない。
そして今夜も俺たちは路地に屯する男達の前に立った。


まだ始まらないのかと首を長くする観客達の中に
明の幼なじみと同級生を見つける。


「ほら、明。見てごらん。今日も来てるよ」

明が着ている大き目のコートのボタンを外しながら耳元でそう囁くと、

「っ・・・」

息を呑む音と共に、明の細い身体がびくりと震えた。






いつもの路地で明の痴態を晒すショーに彼らを招待してからどの位経ったのか。
あの二人は今やこのショーに通い詰める熱心な観客だ。

幼なじみと友人に見られているからなのか、
彼らの姿を見つけると羞恥とそれを上回る快感で明の身体は昂ぶり
いやらしく打ち震え、
何回でも精を吐く。

そして今夜も、
ボタンを外し終わった下半身に目をやると、明のそこは既に勃ち上がり透明な雫が零れ始めていた。

「あに・・・き・・・・」

身体が疼いて堪らないのだろう。
掠れた声を出し、潤んだ瞳で自分を見つめる弟に

「うん、少し早いけどもう始めようか」

頷きながら優しく言葉を投げ掛け、
そしてゆっくりとコートの下にある明の裸体を観衆に向けた。

ざわりと空気が動き、感嘆の声があちこちから上がる。

それは俺を実に小気味良い気分にさせてくれた。

今夜の明には赤い縄を施した。
白い肌に赤い縄が食い込む様が艶かしく且つ似合っているのだろう。
男達の目がぎらぎらと明に注ぎ込まれている。

勿論あの二人も。

赤い縄にして正解だったとほくそ笑みながら
後ろから手を回し明の乳首を捏ね、更なる快感を与えてやる。

「やぁ・・・・」

控えめな喘ぎを漏らした明の下肢は、触ってもいないのに次々と透明な液を溢れさせていた。


「もうヌルヌルだよ。はしたないね、まだ触ってないのに」
「っ・・・・・」
「見られるの好き?」
「・・・っは・・・ぁ・・・」

揶揄すると羞恥に身体を震わせる、本当に可愛くていやらしい身体。

「今日も虐めるよ。いいね?」
「・・・・う・・・・ん・・・・」

か細い声で明が頷いた。







俺は、

『こっちに来いよ』

固唾を呑んで明を見ている二人に目で合図を送った。
すると彼らは、明の裸体に引き寄せられるように俺達の近くまで来た。

彼らに優しい微笑を向け、

「誠二は明の乳首、虐めてあげて。斉藤君は明の舐めてくれないか」

そう声を掛けた。

「ぇ?」

彼らは揃って驚きの声を上げた。
それはそうだろう。
今まで俺は明の身体を誰にも触らせたことはなかったし
触らせるつもりもなかった。

でも

いつも熱心に通い、明の羞恥を高めてくれる彼らに
特別にプレゼントをあげてもいいような気分になったのだ。
何故かと問われたら
クリスマスの夜だから。
そう答えるより他はない。

二人は真意を探るような顔で俺を見ている。
その眼差しは

『信じられない』
『本当にいいのか』

酷く戸惑っている。

「いいんだ、今夜は。俺からのプレゼントだ。一緒に明を悦ばせてあげよう」
「で、でも・・・・・」

誠二は躊躇した声を上げた。が、
その隣にいた斉藤君は何も言わず明の前に跪き、
勃ち上がり蜜を零している明の先端に舌を這わせ始めた。

「んあっ・・・・!ま・・・・・さおみ・・・・・」

続けて口腔に性器を含まれた明が激しく喘ぐ。

「・・・っ・・・・!」

それを見た誠二が、さっきまでの戸惑いは何処へやら、明の乳首にむしゃぶりついた。

「ああ・・・・・せ・・・いじ・・・・・・・、・・・・ん・・・・」

二人に敏感な場所を弄られ明の声は高くなった。


断続的に喘ぎを零すその口に俺は指を差し入れた。

「明、舐めて」

「ん・・・・・ふ・・・・・ン」

啼き声は鳴りを潜め、その代わりぴちゃぴちゃと俺の指を美味そうに舐め回す
淫猥な水音が辺りに響き渡った。
そして、唾液でたっぷり濡れた指を明の後孔にあてがう。
誠二と斉藤君、
彼らもいい仕事をしてくれているが、
やはり明を一番感じさせてあげられるのはこの俺だろう。
濡れた指を突き挿れる。

「っああ・・・・ッ!」

ずぶずぶと指を内に潜り込ませ、明が啼いて悦ぶ前立腺を捏ねる。

「っひ・・・・・ぁ・・・・・・あ・・・・・」

余程気持ちがいいのだろう。明は首を振ってよがり捲くった。

三人に感じる場所を同時に責められ悶える淫靡な姿。
それを携帯で撮影する者、
欲情にギラつく瞳を向ける者、
ジッパーを下ろし自分で自分を扱いている者、
観衆の行動は様々だが、濃密な空気が流れるこの場所で、
皆一様に興奮しているのは確かだった。

「いく・・・・・、いっちゃう・・・・・兄貴・・・・・あに・・・・き・・・・・・・・、ぁあ・・・っ!」

体中を弄られて、堪らず明が呻きながら斉藤君の口の中に放つ。
彼はそれを全て飲み下した。

「やっぱりいつもより早いね。でもこれで終わりじゃないよ、明。今度は誠二に咥えてもらおうね」

それを聞いた誠二が、斉藤君を押し退けるようにして明の前に跪き、その性器を口の中に含む。

「ゃあ・・・・・、せいじ・・・・・・」

達したばかりの敏感な場所を再び責められた明が咽び泣いた。



表通りからうっすらと届くクリスマスイルミネーションの派手な灯りが
明の身体を青白く染め上げる。

もう自分ひとりでは立っていられない身体を
後ろから抱きかかえるようにして支えながら、



「明、気持ちいいか?」

明の耳元にそっと唇を寄せる。


「・・・・ん・・・・・、あにき・・・・・、いい・・・・・・・気持ち・・・・・いい・・・・・」

明が悦びの声を上げた。








聖なる夜に行われる狂宴は



今始まったばかりだ。


サンタクロース兄貴は皆にエロをプレゼント
 性なる夜、太っ腹な兄貴に乾杯 ♪


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