tomorrow ・・・




















もう何度も抱いているのに、明は必ず俺を拒もうとする。
どうせ最後には厭らしく乱れるくせに、いつも初めてのような素振りをする。
それがどんなに俺を煽っているのか、明自身判らないらしい。





焦らす姿すら愛おしくて、俺は回した腕に力を込めると明のうなじをキツク吸う。
ひっ!と小さく身じろいだ明の顎を掴み俺の方へと向かせ、その唇に舌を捩じ込んだ。

明は貪られるような激しいキスが好きだ。
逃げようとする舌を追いかけ絡ませた舌をキツク吸い上げると、明は鼻に掛かった甘い声を出し始める。

「・・・ん・・・・・んん・・・・・・」

息つく暇も与えてなんかやらない。
明の全てが俺のものだ。
飲み込めない唾液が首筋を伝ってもまだ尚貪るようにキスを続けた。

「っはぁ・・・・・・はぁ・・・・・」

唇を解放すると明は蕩けるような顔で俺を見上げた。
「あ・・・にき・・・・・」
「俺の事、好きか?明・・・」

俺の問いに涙を浮かべながら、

「・・・・す・・・・き・・・・・・だけ・・・・ど・・・」

小さく答える。

『好き・・・だけど』

続きは判っている。

好きだけど、

俺達は兄弟だからと。
こんな淫らな行為をしてはいけないのだと。

明の口がそう動くのが悔しくて悲しくて切なくて、

俺はまた
明の唇を塞ぐ。










「も・・・・やめ・・・・・・・」

キスをしたまま明の身体をベッドに押しつけた。
ここまで来たらもう逃げられないというのに、明は最後の抵抗とばかりに俺の下から抜け出そうと手足をばたつかせた。
しかし、激しいキスの余韻で身体の力が抜けていたのか、明を押さえ込むのなんて造作もないこと。

片手で明の腕をシーツの上に縫いつけ、もう片方の手でズボンを下着ごと剥ぎ取り、剥き出しになった白い尻を撫でると、明の身体がびくりと跳ね上がる。

「っ・・・・!」
「お尻、撫でられて感じてるのか?」

ふるふると明は首を振る。
しかし感じているのは明白で。
俺は押さえつけていた腕を放し、明の尻に顔を寄せ尻たぶを押し広げる。
早く欲しいのか、そこは収縮を繰り返していた。

「明・・・、挿れて欲しいのか・・・・?」
「ち、違う・・・・・・っぅぁあ・・・・!」

違うと否定されても、ヒクヒクと蠢いて誘っているようにしか見えず、俺はそっと舌を這わせた。
ピチャピチャと淫猥な音をわざと響かせながら舐めと、

「っあぁ……」

明は厭らしく腰をくねらし喘いだ。

「お尻舐められて感じるなんて変態だね」

いつの間にか固く膨らんでいた明の性器を掴みながら言葉でも嬲る。

「ゃ・・・も・・・・・だ・・・・・め・・・・」
「ダメじゃないだろ、明・・・。もっと舐めて・・・・って言ってごらん・・・」
「や・・・だ・・・・・・んなの・・・・・いえな・・・・・・・っぁあ・・・っ!!」

解れた尻穴に舌先を捻じ込む。

「も・・・・や・・・・・・・あに・・・・・き・・・・・」

明の掠れた喘ぎ声と、水音だけが部屋に響き渡った。


俺ももう限界だ。
そろそろ明の中に挿れよう。



明の弱い所は全て知っている。
前立腺を突いて前を扱きながら尿道を刺激して・・・

そうすれば、明は俺に縋りついて来るだろう。


明を泣かせたい。
泣くほど気持ちよくさせたい。
明を昂ぶらせることが出来るのは俺だけなんだ。

「明、俺の、挿れるよ・・・いいね・・・?」

身悶える明の顔を覗き込みながら俺は言った。

「も・・・・イきたい・・・・・あに・・・き・・・・イかせ・・・・て・・・・・」
「っく・・・・!」


もう止まらない。






明日になってまた抱こうとすれば、
明はまた俺を拒むだろうか。

それとも素直に俺の愛を受け入れてくれるだろうか。



それは
明日になってみないと判らない。


ま、どっちみち犯ることには変わりないんだけどね。

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