黒い愉悦 




跪いた明が震える手で俺のズボンのジッパーを下ろした
勃ち上がった性器が目の前に現れると、彼は辛そうに顔を背ける
毎度決まったその態度

俺と一緒に暮らし始めてもう随分経つのに、男のモノを咥えるのはまだ抵抗があるらしい
そろそろ慣れても良い頃だと思うけど
いつまでも変わらないその反応を実は楽しんでいたりもする

(嫌がる顔をするから止めてあげられないんだよ)
(そんな簡単な事も判らないなんて、やっぱ頭悪いんじゃないの?あんた・・・)
心の中で嘲り笑う

小ぶりな頭を掴んで無言で引き寄せると、ようやく諦めたように赤い舌を出しチロチロと舐め始める

「全然ダメだよ。それで俺が満足できると思ってんの?」

どんなに足掻いてもこの状況から逃げられない
俺の元にいる事を望んだのは明自身だ
悔しそうに睨み上げ、意を決したように口を開け俺の性器を呑み込む

「・・・相変わらず下手・・・だね・・・もっと舌、使いなよ」

そのまま前後に動かす何の技巧もない稚拙な動き窘めると
明は苦しげに顔を歪めながらも必死に舌を蠢かせた

「っ・・・・・・、もっと・・・奥まで咥えられる・・・でしょ?」

切なげに潤んだ瞳が俺を見上げる
ふと見ると、いつの間にか明の性器も大きく膨らみズボンに染みを作っている
態度と違って身体は素直だ
思わず口の端が上がった

あとどれ位経てば、明は悦んで口淫をするようになるのだろうか?
自分の下で揺れている明の頭を見ながらぼんやりと考える

明日?
明後日?
一週間後?
一ヵ月後??

そう遠い日の事ではないような気がした

頭を押さえつけ、ぐっと腰を前に突き出すと、苦しかったのか喉の奥で明は呻いた
いや、もしかしたら苦しかったのではなく
それは快楽からくる喘ぎだったのかもしれない


淫猥な水音を立てて吸い上げる明の口腔に

「明、全部呑んで・・・」

熱い白液を放った



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