花より団子より・・・







のーとんの世界と俺の住む世界を行き来して初めての春。柔らかな陽射しが降り注ぐ麗らかな日曜日。

「ねえねえ明、花見にサイッコーな場所があるんだ。一緒に行こう♪」

えー、面倒臭いからヤダよ・・・・・渋る腕をのーとんに引っ張られ、連れて来られた場所は近所の公園だった。
人気のない公園の奥に何本も植えられている桜はどれも満開で、時折緩く吹く風に花びらが雪のように流れたりして、
俺は、面倒臭くて行きたくないなどと思っていたことなどすっかり忘れ、「おお、綺麗じゃん」なんて言いながら、一番デカイ桜の木に向かって走り、「おーい、のーとん、ここにしようぜ!」その木の下にレジャーシートを敷いた。
数歩遅れたのーとんが、その上に途中で寄ったコンビニから持ってきた弁当やデザートを広げる。

青い空。白い雲。静かな公園。満開の桜の下で食べる弁当は格別に美味しくて。
「桜も綺麗だけどさ、やっぱ俺達って花より団子だよなぁ」
笑いながら言うと、のーとんもデカイ唐揚げを頬張りながら「うんうん」と頷いた。


「あー・・・、もう食えねえ・・・・」

持ってきた食料を粗方食いつくし腹一杯になった俺は、デザートのプリンをせっせと食べているのーとんを横目に、ゴロリとシートの上に寝転がった。視界いっぱいに桜が映る。枝の間から見える青い空が綺麗で。
うーん、来て良かったな・・・・・
満足げに呟いた。
春の陽気が心地よくて、俺はこのまま昼寝でもするか・・・・と目を瞑った。

そよそよ・・・・・・爽やかな風が頬を撫でる。

ああ、気持ちいいなぁ・・・・・・・・・・・・・カチャカチャ・・・・・・・・
緑の匂いって安心するよなぁ・・・・・・・カチャカチャ・・・・・・・・・
本当に寝ちまいそうだ・・・・・・・・・・・・・カチャカチャ・・・・・・・・・

って、おい!!俺はむくりと起き上がって、俺のズボンのベルトを外そうとしているのーとんを殴りつけた。

「いったーい!なんで殴るのさー!」
「アホ!自分の胸に手を当てて考えてみろ!ったく、こんな所で何する気だよ!」
「え〜〜〜〜〜、だって、そんなに無防備に寝てるんだもん。食後のエッチしたくて誘ってるのかなー?って思うじゃ・・・・ぐはっ!」
「したくもねえし、誘ってもねえよっ!」
再びのーとんを殴る。
ったく、どうしてこいつの思考回路はそっち方面にしか行かないんだ!?やっぱエロ専用のノートだからか?
「そんなこと言わないでさ、・・・・・・しよ?」
・・・・・・・・ホント、懲りないヤツだ。
再度殴りつけようと拳を振り上げた。が、その手首をのーとんに掴まれてしまう。
「は、離せよ!」
怒鳴りつつ腕を振るが外せない。悔しいことに体格も力ものーとんの方が上なのだ。
いや、それよりもう、この体勢ヤバイかも・・・・・
そう危惧したと同時に、のーとんに身体ごと圧し掛かられ、俺はシートの上に押し倒されてしまった。
「や、やめろよ・・・・・」
「やめない。僕、桜見ながらのお花見エッチ、したかったんだよね〜♪」
のーとんは俺を見下ろし笑いながら言うと、俺の唇を塞いだ。
「んんっ、ん・・・・んー・・・!」
やばい。マジでやばいぞ。こいつ本気でここで、真昼間の公園でヤる気だ。



最初のセックスが屋外だったからだろうか。「開放感があっていいよね、僕、外でするの結構好きかも」のーとんはそう言い放ち、言葉通り外で俺を押し倒す事が多かった。
でもそれはいつも自分の家の(こっちの世界の家だけれど)塀に囲われた庭先で、しかも夜更けの出来事。
こんな真昼間、開放感溢れる公園で・・・なんて冗談じゃない。
それに、何ていうか、回数を重ねるごとに自分の身体の感度が増している・・・気がするのだ。最近では乳首を苛められたりするだけで、自分でも信じられないような声を出して善がってしまうことがある。
そんな声を、お天道様の下で出すわけには行かない。
ここは何とかのーとんを説得しないと!

のーとんの唇が離れ、首筋に舌を這わされる。
「っう・・・・、の・・・・とん・・・・」
感じる声を抑えながら俺は訴えた。
「そ、外でしたいんなら、家に戻ってから・・・その・・・・庭で・・・してもいいから・・・・・ここじゃやだ・・・・」
これが俺の最大の譲歩。こんな場所でエロいことする位なら庭先の方が数倍マシだ。
「ダメだよ、もう止まんない。それに明だって・・・・・」
「はぅ・・・・っ!」
願いは虚しく却下された。それどころか興奮した面持ちののーとんの手がシャツの裾から潜り込み、俺の乳首に触れた瞬間、あられもない声と共に身体がビクリと跳ねる。

「ほら・・・ね、口では嫌がってても、明の身体は喜んでるよ」
嬉しそうにそう言いながら、のーとんは俺の胸を撫で回した。
「や・・・、だ・・・・っぁ・・・・、のー・・・とん・・・・、や・・・・め・・・・・・」
シャツをたくし上げられ乳首を口に含まれ舌先で捏ねられると腰にもどかしい疼きが走った。

「ん・・・・ん・・・ぁ・・・・・・・」
「ホント、明は乳首、弱いよねぇ」
のーとんの声に顔が熱くなる。
何とか声だけは抑えようと唇を噛み締めたけれど、それを見たのーとんがムキになって乳首を攻め立てる。

「あっ・・・・、ん・・・・やぁ・・・・・・そこ・・・・ばっか・・・・・・っあああ・・・っ」
どんなに耐えようと思っても、知らず知らずに甘い声が零れて、よけいにのーとんを喜ばせてしまう。
続けざまに快楽の波に襲われて、下半身はパンパンに膨れ上がっていた。
「の、のーとん・・・・・」
切ない声で名前を呼ぶと、「ん、判ってるよ、明・・・・。いっぱい気持ちよくさせてあげるからね・・・」
のーとんは俺のズボンを下着ごと器用に脱がし性器を握り締めた。
「ああっ・・・!」
じわり、と鈴口から液が漏れ腹を汚す。

「すごい、明・・・もうこんなにベトベトだよ・・・・。今僕のを挿れてあげるからね」
カシャカシャと、急いたようにのーとんが自分のズボンを下ろす。
のーとんの全裸なんて見慣れているはずなのに、明るい太陽の下で見る裸は何故か気恥ずかしくて赤面してしまう。
「ね、明のせいでこんなにおっきくなっちゃったよ・・・・」
のーとんは俺の足を抱え上げひくつく後ろにあてがった。
「いくよ・・・・」
ずぶずぶとのーとん自身が俺の中に入ってくる。
「んあ・・・っ・・・、お・・・・きい・・・・・」
俺の尻穴はのーとんの性器をずっぽりと咥えこんだ。
心なしかいつもより大きいような気がするのは気のせいか。
傘のところで弱い場所を擦られ、俺は我慢できない嬌声を上げながら腰を揺らす。

「・・・・っ、ああ・・・、ぅ・・・んん・・・・・」
「ん、いい声・・・・・」

のーとんは嬉しそうに奥まで腰を進めた後、優しくピストンを始めた。
痺れるような快感が俺を襲う。

「花も団子もいいけど、僕、やっぱり明が一番好き・・・だよ・・・・」
「ん・・・・ぁ・・・・俺・・・も・・・・っ、・・・の・・とん・・・・・、・・・ぁあ・・・いい・・・・気持ちいい・・・・・」

俺はのーとんの身体にしがみ付きながら、ここがどこかも忘れ嬌声を上げ続けた。



まぁなんというか、青空の下でこの2人にエッチィことさせたかっただけです(笑)
思っていたよりエロくならなかったけれど(^^;)
お花見の影響で、明がいつもより流されやすくなっておりまっす!(爆)


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